おっきーのブログ

20代後半、自称イケメンサラリーマンのブログ。イケメンのはずなのに、随所に滲み出るオタク臭からかいまだ独身貴族。こうなったら趣味にお金を費やしてやる!趣味はサーフィンだが、あまり需要なさそうなので、ファッションやインテリア、映画レビュー等、需要ありそうなことを書きます。初のブログチャレンジなのでコメントやアドバイス等ドシドシください。

【映画】レヴェナント: 蘇えりし者 感想

◆点数

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総合点:76点

・ストーリー:60点

・演技:90点

・テーマ、メッセージ:70点

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◆あらすじ

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あらすじは、公式HPより以下に抜粋。

その前にこの映画は、かなりグロく、重い。

非常に良い映画ではあったが、恋人や家族と見ることはお勧めしない。

 

仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われた男

1832年、アメリカ北西部を行く狩猟の旅の途中、ハイイログマに襲われて

瀕死の重傷を負ったヒュー・グラスは、仲間に置き去りにされたうえ、彼を助けようとした
最愛の息子を殺されてしまう。

 

復讐の執念のみを武器に、120キロにおよぶ容赦のないサバイバルの旅が始まる

激しい怒りと絶望を力に変え、奇跡的に死の淵から蘇りを果たすグラス。

裏切り物の追跡を開始した彼は、燃えたぎるような復讐心を原動力に危険に満ちた
極寒のフロンティアをひたすら前へと突き進む。

 

復讐の先に、何があるのか

壮絶を絶する過激なサバイバルの旅を通じて新しい自分に生まれ変わっていくグラス。

果たして彼は、復讐の旅の果てに何を見出すのか?ラストには、予想を遥かに超えた驚きが待ち受けている。

 

◆感想

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総評

この作品を通じて監督は何が言いたかったのか。

僕は映画を見る度に、この疑問に自分なりの回答を出そうとする。

 

この作品のテーマは、”生きるということ”だと思う。

 

本作品の宣伝等では、

「子供を殺され、その復讐のために蘇った」といった表現がされている。 

 

でも本当にそうなのか。 

作品の中でディカプリオは妻を回想する。

しかしその妻の顔、表情はずっとわからない。

 

そして随所に音楽と共に映し出される雄大な大自然。

人の感情(復讐)をすごく小さく感じさせる

 

死ぬかも知れない極限の中でディカプリオの子供を殺した

トム・ハーディも理解できる

子供を殺されたディカプリが復讐のためトム・ハーディを追うのも理解できる。

そして欧米人を追うインディアンも理解できる。

 

最後に、復讐を超えて、

すべて天に任せるという境地に達したとき

ディカプリオは初めて妻の笑顔を思い出すことができた。

 

この瞬間ディカプリオは本当の意味で蘇えったのではないか。

この瞬間の妻の笑顔、そしてそのあとに映し出された大自然

には心にぐっとくるものがあった。

 

ストーリー:60点

ストーリー自体は、「子供を殺され、その復讐を成し遂げる」というもので

非常にシンプルでわかりやすい。

裏を返すと際立って面白い設定はないといえるかもしれない。

 

しかし、子供を殺した男にも「生きるため」という正義がしっかりと描いており、

陳腐な勧善懲悪のストーリーではなく、地に足のついたしっかりとしたストーリーが、

しっかりと「テーマ・メッセージ」を際立たせている。

 

演技:90点

前々からディカプリオの演技は別格だと思っていたが本作でもやはりすごい。

見ている人を惹きつけて離さない演技力がこの人にはある。

 

・とりわけ面白い設定があるわけではなく、ずっしりくるストーリー

・それが156分という長時間続く

それでも時間を感じさせない(飽きさせない)のはディカプリオの演技力の賜物。

 

またこの演技力の高さが作品のリアリティさを生み、

「テーマ・メッセージ」をより深いものにしていると思う。

 

ディカプリオだけではなく、敵役であるトム・ハーディの演技もいい。

 

この人は普段すごく男前でスマートなのに、

映画の時はスマートさが消えて泥臭くてすごくいい演技をする。

敵役の憎らしさをだしながらも、彼なりの正義をしっかりと表現している。

 

それでも演技を100点満点ではなく、

90点としたのは序盤の子供が殺されるところについて

あまり感情移入できなかったから。

 

・物語冒頭の子供自体にしっかりと描写がない中で殺されたこと

・僕自身が独身でまだ子供に対するリアルな感情を持ち得ていないこと

が大いにあるので、これはよくばりすぎなのかもしれない。

 

ただ、彼らならそれでも僕を惹きこむことができるのでは

と欲張りたくなるくらい演技はよかった。

 

テーマ、メッセージ:70点

テーマ、メッセージについては総評で記載した通りである。

ずっしりとくる素晴らしい作品である。

 

ちなみに原作があるみたいなので、紹介する。

時間があるときに読みたい。

 

amzn.to